アスレチックトレーナーチーム BIGBEAR

BIGBEAR Trainer's Technique Vol.5

現場で行う応急処置とトリートメント Part.2

クリーム・ローションを上手に使う

選手をよく観察することでトリートメントの幅が広がる

見るだけでわかるストレッチスペース

アイシングは氷の確保から

ベッド&テーブル

まとめ


クリーム・ローションを上手に使う

筋の緊張を緩和させたりマッサージを行うとき、ホットクリームやマッサージローションを使用することがあります。マッサージに利用するときは、伸びがよく、後に残らないものが使いやすいことと、選手の肌に合わせたものを選ぶとよいと思います。さらにインドメタシン配合によるローションでは、含有量などによって種類を分けておくこともよいでしょう。
使用の際は、ラテックスグローブが便利です。次々と処置を繰り返す中で、クリーム類を素手で塗った後の処置は手間がかかるため効率的ではありません。
ホットクリームにも、多くの種類があります。目的などによっても変わってきますので、商品をチェックし、多種類のクリームを知ることも重要です。
使用頻度が少ないクリームは保管方法や使用期限なども注意する必要があるでしょう。


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選手をよく観察することでトリートメントの幅が広がる

選手の傷害に応じた処置とその後のトリートメントは、選手を復帰させるための手段としては欠かせないものですが、トリートメントを実際に行うとなると使用器具であったり資格の問題などと、トレーナーによってはなかなか難しいことがあります。しかし、トレーナーは選手の早期復帰を考え、自分が出来る限りで最善を尽くさなければなりません。 超音波や低周波・中周波・高周波・微弱電流、さらに鍼治療やマッサージなどが出来ればバリエーションは豊富ですが、トレーナーによってその範囲は様々です。
しかし、冷却や温熱のように誰にでも扱えるものもあります。それに、エクササイズやストレッチ・抵抗運動などを加えることだけでもプラスになることはあります。
選手の状態をよく観察し、傷害に発展する前に多くのアドバイスや指示を行うことが出来れば、冷却やストレッチなどでも充分に対応できるのではないでしょうか。
練習前後のトリートメントを行うには、その必要性を選手たちに理解させることと、わかりやすく、受けやすい場所の提供を考えることで、トリートメントシステムのレベルは上がるでしょう。


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見るだけでわかるストレッチスペース

トレーナーが選手にストレッチを行うシーンがあります。トレーナー自身の技術が高くなければなりませんが、同時に選手にストレッチをする環境を与えることも重要となります。
グランド・ロッカールームなどの位置関係から、一日の練習や試合の中で選手の流れを考え、トリートメントやストレッチなどのスペースを確保します。
ストレッチの場所を認識させるには、ストレッチマットを並べておくことが一番解りやすいと思いますが、なければバスタオルを敷いておくことでも選手はストレッチスペースに足を運ぶはずです。選手の数が多いほど、わかりやすいスペース作りが重要となるでしょう。


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アイシングは氷の確保から

アイシングはトレーナーのこだわりの一つと言っても過言ではないと思います。
最近ではサイドラインにアイスボックスが見られるチームが増えてきましたので、受傷時の処置の認識が高まってきていることだと思います。
アイスバッグ作成の際には、使用する氷嚢や袋を揃えることや、袋の空気を抜いて平らに作ることなどのテクニックと、受傷部位に固定するためのラッピングが必要になりますが、多くのチームが抱える問題は、氷の確保でしょう。

トップチームは比較的確保できていますが、少ない氷でなんとか処置をしているチームは少なくいのが現状です。出来れば、受傷部位は広範囲でしっかりと冷やしたいものですが、氷の量を考えると、そうは行かないチームも多いようです。工夫として、選手各自に空きペットボトルに水を入れて冷凍庫で凍らせ、もって来るように指示しています。全員が持ち寄ったペットボトルの氷を集め、アイスピックで割りボックスに入れておきます。
これだけでも、大量の氷を確保できます。
氷を確保したら、サイドラインでいつでも使用できるようにセッティングしておきましょう。


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ベッド&テーブル

傷害のチェック・トリートメントを行う際やテーピングを巻く為のテーブルがあります。
トリートメントテーブルは高さが60センチ前後で、テーピングテーブルは90〜100センチが理想の高さと思います。
トリートメントテーブルは、折りたたみの簡易ベッドがあり、旧式のものに比べると、大きくて軽いものが増えてきました。様々なチェックやストレッチ・マッサージ・処置などは、この様なテーブルがあると仕事がスムーズに進みます。
テーピングについてもこの様な高さで行うことで、トレーナーの負担を減らすことが出来ます。
私たちは、選手のチェックや処置・トリートメント・テーピングを行う際、出来るだけ正確、そして敏速に判断し、多くの仕事をこなしたいと考えています。この様なテーブルの確保は、仕事の負担を大幅に軽減できるでしょう。
しかし、現実としてこの様なテーブルを購入することが出来ないチームが多いと思います。重要なことはこのようなテーブルが必要なことを理解していることです。
チェックやトリートメントの為には、人が寝ることの出来る台が必要となり、テーピングテーブルには、トレーナーが立った状態で仕事が出来る高さを求めるべきでしょう。
周りをよく見て使えるものを探すことも必要になることがあります。


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まとめ

トレーナーを永く続けていると、多くの傷害を経験します。それと共に処置に対応する物品は増えていく傾向にありますので、徐々に物品管理は複雑になります。
たまたま忘れたものが何故かその日必要になるものです。この様な事が無いように物品の確認は重要な作業の一つといえます。
今一度、自分の使用している物品を確認してみましょう。